馬券の中で最も的中率が低いのが三連単です。例えば16頭立てのレースの場合、買い目点数は3360にもなります。的中率は0.03%と極めて低く、中々的中しない馬券なのです。

そのぶん、的中したときの配当は一番爆発力があるのでハイリスク・ハイリターンを望む競馬好きの人達に人気の馬券なのです。

このページでは、一番難しいとされる三連単馬券の的中率を上げるにはどのような買い方をすれば良いかを解説してみたいと思います。

三連単とは?

競馬における三連単馬券とは、1着から3着までの馬を予想する馬券です。三連複馬券は、順位に関係なく、3着までに入る馬の3頭を選べばよいのですが、三連単は3着までの順位も正確に指定する必要があります。

三連単は三連複より6倍難しい

三連単の買い目点数は三連複の6倍あります。三連複の場合、3頭だけを選んで馬券を購入する際は、買い目点数が1点ですみますが、三連単でその3頭の買い目を全て購入すると6点の買い目点数が必要になります。

例えば三連複で5頭ボックスで購入すると買い目点数は10点になります。これを三連単で同じ5頭ボックスで購入すると、買い目点数は60点です。

三連単馬券は三連複の6倍難しく、買い目点数も6倍必要という事を覚えておいて下さい。

三連単と三連複はどっちがお得?

よく競馬初心者の方から「三連単を1点辺り100円ずつ購入するのと、三連複を1点辺り600円ずつ購入するのはどちらがお得だと思いますか?」と聞かれる事があります。

この質問に答えるとすれば、「レースの結果を見てからでないと正確には分からない」という事になります。

なぜかというと、レース結果の配当を見て、三連単の配当が三連複の配当より6倍以上になっていたらそのレースは三連単の方がお得だったといえるからです。

逆に三連単の配当が三連複の6倍未満だったとしたら、そのレースは三連複を1点辺りの購入額を三連単の6倍にして購入した方がお得だったという事になるのです。

三連単が三連複よりお得になるケースとは?

三連単の配当が三連複よりお得になるケースで一番考えられるのは、1着や2着が人気薄の馬で人気馬が3着になるケースです。

このようなレース結果の場合は、殆どの確率で三連単の配当が三連複の6倍以上になります。

逆に人気の馬が1着になって、人気薄の馬が3着になったりすると、三連複の6倍未満の配当になる事が多いです。

私が三連単馬券を買うときは

私の馬券スタイルのメインは三連複ですが、三連単も時々購入します。どんな時に三連単を購入するかは、人気の馬を2着もしくは3着固定にして購入しようと思った時です。

人気の馬を1着にして三連単を購入しても、的中したときの配当が三連複の6倍以上になる事が少ないので、その様な時は三連複の1点あたりの金額を600円にして購入した方が良いと思うからです。

三連単を購入する時は、三連複馬券を購入したおまけとして買うので、私の買い目点数はかなり少ないです。10点未満の買い目で三連単を購入したりします。

人気の馬を2着と3着に固定して、1着を三連複で選んだ他の人気薄の馬のボックスで購入したりします。

その様に買えば点数もかなり絞れます。もちろん買い目を少なくすればするほと的中率は低いですが・・。

三連単の的中率を上げるコツ

三連単は的中率が最も低い馬券なので、的中率を上げるコツというものは正直ないと思います。的中率を上げる方法は買い目点数を多くする事以外ないというのは正直なところです。

競馬の初心者の方には三連単は正直オススメしません。的中率も低いし、軍資金が多めにひつようなので、どんどんお金が減っていってしまいます。

どうしても三連単で勝負したい方は、まずは三連複の的中率を上げる事から始めるのが賢明な方法だと私自身は思っています。

私の経験上、三連複の的中率が上がってくると三連単でも的中するケースが増えてきたからです。

私のメインは三連複フォーメーションなのですが、このフォーメーションの理解度が深くなればなるほど、三連単でも少ない買い目点数で的中出来る様になったのです。

下に最近の実例をご紹介します。

実例

2016年1月30日に京都競馬場で開催された北山ステークスの例を見てみましょう。

この時の私の事前予想では、本命がブチコで対抗がエノラブエナと予想をしていました。前日のオッズではそのブチコが1番人気で、対抗にしたエノラブエナが2番人気になりました。

当日は三連複フォーメーションで18点の買い目で購入し、的中はしたのですが、配当が低くて若干トリガミ状態になってしまったのです。

しかしこの時、三連単もわずか6点だけ購入していたのです。本命の1番人気のブチコを3着、対抗のエノラブエナを2着固定にして、1着を三連複フォーメーションに組み入れた残りの6頭ボックスで購入しました。

そして運良く三連単を的中してプラス収支になったのです。わずか6点の買い目で三連単が的中出来たのは、三連複で安定した的中率を維持できているからこそ可能だったと思います。

その的中馬券も掲載している予想結果はこちらからご覧下さい。

三連単フォーメーションのすすめ

私が馬券を購入するときは三連複が最も多いのですが、最近では三連単も購入する機会が増えています。やはり的中したときの爆発力が魅力なので、ついつい手を出してしまいます。

しかし、三連単はボックス買いをすると買い目点数がかなり多くなってしまうのでボックス買いよりもフォーメーションで買う事がほとんどです。

例えば、三連単の5頭ボックスだと買い目は60点、6頭は120点、7頭は210、8頭は336点が必要になります。

ボックス買いは的中率が上がりますが、本命サイドでの決着になるとトリガミになる可能性もあるので、フォーメーションによって無駄な買い目を減らすことが得策だと思います。

ここでは私が購入する三連単フォーメーションをいくつかご紹介したいと思います。

三連単フォーメーション:2-5-8(買い目点数48)

まずは、買い目点数が48点の2-5-8フォーメーションをご紹介します。1位固定を2頭、2位固定を5頭、3位固定を8頭の中から選ぶことが出来るフォーメーションです。

三連単を購入するときは、1着固定を1頭選んで2着と3着を5頭の中から選ぶ20点買いをする人が多いと思いますが、このフォーメーションだと1着になる馬を2頭選ぶことが出来るので、的中率は当然1頭だけ選ぶよりも上昇します。

三連単フォーメーション2-5-8(買い目点数48)

さらに1頭軸マルチで残り5頭だと買い目点数が60点になりますが、このフォーメーションは48点と買い目を節約する事ができ、さらに1着になる馬を2頭選ぶことが出来るのでお勧めです。

さらに3着までに入る馬を8頭選ぶことが出来るのも良いです。1頭軸マルチ+5頭だと全部で6頭しかピックアップできませんが、フォーメーションにすれば3着以内に入りそうな馬の数を増やすことが出来ます。

三連単フォーメーション:1-5-8(買い目点数24)

次にご紹介するのは、最初にご紹介した2-5-8の1列目(1着になりそうな馬)を1頭に絞った形です。つまり、1着になりそうな馬を1頭だけに絞ったフォーメーションです。ある意味単勝と同じという事もいえます。

買い目点数が2-5-8の半分になってしまいますが、同じ予算でも1点あたり倍の金額を賭ける事が可能になります。

三連単フォーメーション1-5-8(買い目点数24)

他の馬よりも明らかに抜けた力を持っている馬が1頭いるようなレースではこのフォーメーションで200円ずつ買っても良いでしょう。

1着が堅いレースでは、その馬が1番人気になる事が多いので、配当金額も低めになってしまいますが、200円という倍額で購入すればカバー出来るという考えもアリでしょう。

ただし、1着固定にする馬が1頭だけになるのは的中率も大きく下がってしまいますので、最近ではあまりこのフォーメーションを使わないです。

使わないというよりも、圧倒的な1番人気がいて、非常に高い確率で1着になりそうな馬がいるレースは、私自身が三連単の馬券を購入しない事が多いのが理由です。

この様なレースで馬券を買う場合は、2着と3着の2頭を選ぶワイド馬券の購入を検討する事もひとつの考え方だと思います。

三連単フォーメーション:3-3-10(買い目点数48)

このフォーメーションは強い馬が3頭いる様なレースにお勧めできるフォーメーションです。三着に入りそうな馬を最大で10頭まで選ぶことが出来ます。

このフォーメーションでは3着に大穴の馬も選ぶことが出来るのが長所です。もちろん1着と2着に入りそうな3頭の中に穴馬を入れることも可能です。

三連単フォーメーション3-3-10(買い目点数48)

このフォーメーションでは2着までに入る馬を3頭ピックアップ出来るのですが、ギャンブルになれていない人がこのフォーメーションを使うと、1列目と2列目の3頭をすべて人気馬にする事があります。

私がお勧めするのは、3頭のうち1頭は比較的人気薄の馬を入れる事も良い考えだと思っております。

なぜかというと、人気馬ばかりが2着までを占有したときは三連単といえども配当が低めになってしまうからです。

もし選んだ人気薄の馬が1着になった場合は配当が跳ね上がるので、非常に魅力的な馬券構成になると考えています。

三連単フォーメーション:3-6-10(買い目点数120)

次にご紹介するのは買い目点数が120点と的中率を高めたフォーメーションです。1着候補を3頭選び、2着候補もさらにもう3頭選ぶことが出来るフォーメーションになっています。

これによって本命や穴馬が来ても的中する事が出来る様な守備範囲が広い買い方なので、私もよく利用します。

三連単フォーメーション3-6-10(買い目点数120)

このフォーメーションは、16頭以上の多頭数のレースでよく利用します。多頭数レースだと、三連単の配当が高くなりやすいので買い目を多くしてもトリガミになる事が少ないからです。

2着と3着に人気薄の馬を複数頭入れる事が出来るので、高配当をゲットする事も時々あります。

※この120点の三連単フォーメーションを2016年のフランス凱旋門賞の時に利用しました。結果的には2着になったハイランドリールを3着固定にしていてハズしてしまいました。

もし3着のオーダーオブセントジョージとハイランドリールが逆の順位だったら、的中していたので、とても残念だったのを覚えています。三連単30万馬券を取り損ねてしまいました。

ギャンブルの神様「じゃい」さんの馬券の買い方

お笑いトリオのインスタントジョンソンのじゃいさんは、カリスマギャンブラーとして有名ですが、このじゃいさんは主に三連単フォーメーションで馬券購入しているそうです。

じゃいさんが主に使うフォーメーションは、1-4-7(買い目点数15)が多い印象です。

本命の1着候補を1頭選び、2着候補を3頭、3着候補を2着候補の3頭に加えてさらに3頭を追加して6頭の合計15点の三連単フォーメーションになります。

じゃいさんの三連単フォーメーション

このフォーメーションは15点と買い目を少なく出来ますが、じゃいさんはこのフォーメーションの裏バージョンも買うのです。

つまり、1着候補の本命の1頭を2列目(2着固定)にして2着候補の3頭を1列目(1着候補)にするのです。

こうすると、本命にした馬が2着にきても的中出来るからです。下の画像の様な三連単フォーメーションになります。

じゃいさんの裏バージョンの買い目

裏バージョンの買い目と合計しても全部で30点の買い目なので、投資金額を抑えながら三連単の的中率を高めるとても良い買い方だと思います。

本命にした馬が2着以内に来れば的中率は結構高くなるでしょう。

皆さんも、3000円以内で効率の良い三連単馬券の購入を考えている場合は一度試してみてほしいと思います。

まとめ

このページでは、いくつかのフォーメーションをご紹介しました。もしみなさんが三連単で勝負する事を考える時、私の考えではまずは三連複での経験値を積んでからの方が良いと思っています。三連複で的中率を高めてから最も難しい三連単で勝負するべきだと思います。

特に三連複フォーメーションの理解度が深まれば、どんな三連単のフォーメーションを買えば良いかのアイデアがイメージしやすいからです。

そうすれば三連単でも様々なフォーメーションで効率よく買い目点数を絞る事が可能になり、的中率と回収率のバランスの向上につながると思います。

三連複フォーメーションについては、「的中率を上げる三連複馬券の買い方」で詳しく解説していますので、良かったらご覧下さい。

さらに馬連でも的中率を向上させる馬連フォーメーションの解説もこちらでしています。


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