10月20日に開催される第80回菊花賞のデータ分析をしてみたいと思います。3歳牡馬クラシック最終戦ですが、サートゥルナーリアダノンキングリー等が参戦しないのが少し残念です。

しかし、皐月賞やダービーで見せ場を作ったヴェロックスやディープインパクト産駒らしい末脚を持っているワールドプレミア等が出走します。

さきほど枠番が正式に決まり、18頭のフルゲートでのレースとなりました。

2019年の菊花賞の出馬表

京都競馬場芝3000mコース解説

京都競馬場の立体コース図

引用:JRA

 

スタート地点は向正面3コーナー手前の上り坂。3コーナーまではわずか200m(Aコース時)と短い。

3コーナーにかけては上りで、4コーナーへかけては下り坂。

4コーナーを回った最初のホームストレッチではいかに折り合いをつけられるかがポイント。

特に菊花賞ではスタンドの大歓声もあり、ここで取り乱すことなく冷静に走りたい。

そして1コーナー、2コーナーと回り、バックストレッチへ。そして2回目の3コーナーへ向かうところで、高低差4.3mの坂を再び上り、4コーナーにかけて下る。

最後の直線は平坦で、Aコース時が404m、B、C、Dコース時が399m。例年、菊花賞はAコースで行われている。

3000mという長丁場だが、スタート直後の直線が短いため、出だしがレース展開の大きなカギを握る。

前半は特にポジション取りが重要となり、基本的には好位で内々を回った方が有利。

ペースがグッと落ちるのは中盤に入ってからで、1コーナー手前から向正面へ向くまで。

ペースが徐々に上がっていくのは長いバックストレッチに入ってから。そこで再び坂を上り、レースが動き出すのはラスト800m付近の坂の下り。ここではゆっくり駆け下りるのが鉄則だったが、近年はここからロングスパートをかける馬も多数いる。

固まった馬群の外を回されて4コーナーを迎えると、外に振られてしまい苦しくなる。

菊花賞の過去の傾向

過去10年の菊花賞の傾向を見ていきましょう。

人気別の成績

過去10年の菊花賞で1番人気は5勝、2着と3着も1回ずつと7割の確率で3着以内になっており、軸馬として買っても回収率が高いことが分かります。

過去10年の菊花賞の人気別の成績

逆に2番人気と3番人気はイマイチの成績で、回収率も高くありません。馬券の組み合わせを考える時、1番人気を軸馬にして、相手は5番人気から9番人気位の馬を相手に馬券を買うという戦略もひとつの考え方になるでしょう。

枠順別の成績

枠順別の成績を観ると、1枠と2枠の勝率や複勝率が高いです。回収率も高い傾向にあります。

過去10年の菊花賞の枠順別の成績

逆に大外枠はかなり成績が悪く回収率も最悪です。思い切って大外枠の馬は消しても良さそうなデータになっていますね。

脚質別の成績

脚質別では、逃げ馬は殆ど馬券にならずに、好位先行型の馬の成績が圧倒的に良いです。2番手、3番手で競馬が出来そうな馬には有利なレースといえるでしょう。

過去10年の菊花賞の脚質別の成績

上がり3ハロン別のタイムでは、上がり2位以内の足を使った馬の複勝率が非常に高いです。長距離のレースですが、最近はスローペースになる事もあるので、切れ味が特徴の馬にもチャンスがあるかもしれません。

前走レース別の成績

前走レース別の成績では、前走で神戸新聞杯を走ってきた馬が過去10年で7勝しています。

しかし、回収率は100以下になっていて、他のダービー直行組や他の条件戦を戦ってきた馬も回収率で見ると悪くない事が分かります。

過去10年の菊花賞の前走レース別の成績

種牡馬別の成績

種牡馬別の成績では、ディープインパクト産駒とステイゴールド産駒がそれぞれ2勝ずつ、他にもサンデー系の馬が強いです。

過去10年の菊花賞の種牡馬別の成績

今回の出走馬の種牡馬別の成績を見ると

今回の菊花賞の18頭で、京都3000mを2016年以降走った種牡馬は6頭しかいません。その成績は以下の通りです。

2019年の登録馬の種牡馬別の成績

やはりディープインパクト産駒は回収率も高く、距離適性は高くなくてもポテンシャルで結果を出してしまう場合もあります。

他にもルーラーシップやキングカメハメハ産駒の回収率も高いです。

スピード指数で比較

2つのスピード指数でも比較してみましょう。

TARGERのZI指数で比較

まずはtargetの指数から。ここではザダルの118がトップで、次に116のヴェロックスとサトノルークス、115のカリボール、114のヒシゲッコウというランキングになっています。

ZI指数で比較

netkeibaのスピード指数で比較

次にnetkeiba.comさんの指数では、最高の指数を持っているのが117のヴェロックス、次に110のタガノディアマンテ、109のアドマイヤジャスタとサトノルークスとなっています。

netkeibaの指数で比較

これら2つの指数ではワールドプレミアの指数が意外と低いのが気になりますね。

予想オッズ

netkeiba.comさんの予想オッズでは、1番人気がヴェロックス、次にワールドプレミア、ニシノデイジー、ヒシゲッコウ、ホウオウサーベル、ザダルという予想オッズの順番になっています。

菊花賞の予想オッズ

まとめ

過去10年のデータを見ると、1番人気は強いけど、2番人気や3番人気の馬は微妙な結果です。今回のレースではワールドプレミアの取捨に迷いますね。

レースの位置取りもヴェロックスより後ろになりそうですし、どちらかというとヴェロックスの方が馬券に絡む可能性は高いかなぁと個人的な印象です。

レースまでまだ時間があるので、ジックリ考えて結論を出したいと思います。

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