芝の馬場を徹底解説


日本の競馬場には、芝コースとダートコースがありますが、有名な重賞レースが開催されるのが芝コースです.。

テレビの画面から見ると、一見どこの競馬場でも同じような芝に見えますが、実は大きく分けて3種類に分かれているのです。

この大きく分けて3種類の芝のタイプをご紹介したいと思います。

JRAには3つのタイプの芝に分かれている

現在、日本国内のJRAの競馬場は10ありますが、そのすべてに芝コースがあります。場所によって気候が大きく違うので、それぞれの競馬場に適した芝を使用しています。

現在は、大きく3つのタイプに分類できます。

  • 野芝100%の野芝タイプ
  • オーバーシードタイプ(野芝の上に洋芝の種をまく)
  • 洋芝タイプ(札幌や函館で使用されている)

野芝

野芝は、札幌と函館以外の8つの競馬場で利用されています。この芝は昔から日本国内に自生している芝のことです。暑さに強くて寒さに弱いのが特徴です。

3つあるタイプの中で、夏には 1番速いタイムが出やすく、丈夫な芝でもあります。生育期間は、関東では4月から10月ごろまでで、夏に最もよく育ちます。

10月後半から春までは、野芝は休眠に入ります。夏にはよく育ちますが、冬になると枯れてしまうのです。

現在では、競馬場で使用される野芝は近隣の場所で生育されたものや、競馬場内にある養成地で育てられたものを利用しています。

東京競馬場、中山競馬場、新潟競馬場、福島競馬場では茨城県の筑波産を利用し、京都競馬場や中京競馬場では、福井県の芦原産を使用しています。

阪神競馬場や小倉競馬場では、鹿児島県の鹿屋市で生育された芝を使用しています。

野芝には、土の中で横に伸びる匍匐茎(ほふくけい)という茎があり、この匍匐茎が馬の脚を支えています。表面の芝が飛んでくなってしまっても、この匍匐茎があることによって自然と修復できます。

11月ごろになると、芝のコースが茶色く変色しているようにみえる部分がありますが、ここにはしっかりと匍匐茎があるので、色が緑色でなくても問題なく走ることができるのです。

オーバーシード

オーバーシードタイプとは、野芝の上に洋芝の種を蒔いた馬場のことをいいます。野芝は、冬になると枯れてしまうので、枯れる前に気温が低くても育つイタリアンライグラスとよばれる洋芝の種を蒔いて生育させるのです。

このようにすれば芝コース全体がきれいな緑色を保つことができるようになります。 JRAの芝コースが冬でも緑色なのはこのためです。

このオーバーシードは、北海道以外の全国の競馬場で採用されている方法です。

日本国内の競馬場では、 1,980年代までは野芝のコースしかありませんでした。その当時の冬の競馬場の芝の色は茶色でしたが、現在では 1年中緑色の芝を保てるようになったのです。

先ほど野芝の部分で、匍匐茎の事を書きましたが、このイタリアンライグラスには匍匐茎はありません。まっすぐ上に伸びる茎だけがあります。

この洋芝は、野芝の生育を邪魔することなく、秋の季節の成長が早いという特長があります。春先に咲きはじめる野芝の生育にも悪い影響を与えないし、短い期間で草の長さが伸びることが長所でもあります。

このオーバーシートは、寒い季節になると少し色が変化していきます。 例えば10月上旬頃の東京競馬場では、野芝もイタリアンライグラスも両方とも緑色をしていますが、 12月下旬の頃になると野芝は枯れて茶色くなっています。

一部分は緑色っぽい色をしていますが、この部分がイタリアンライグラスなのです。

しかし、馬の脚を支えるのに最も重要なのは野芝の匍匐茎なのです。オーバーシードは、芝を緑色でキレイに見せると言う要素が強く、あくまで芝の基本は野芝という事になります。

洋芝

洋芝は、札幌競馬場や函館競馬場で使用されています。北海道の競馬場では、野芝が生育するには十分な気候とはいえないので、気温が低くても育つ寒冷地洋芝が採用されています。

札幌と函館で使用されている洋芝は、ケンタッキーブルーグラス、トールフェスク、ペレニアルライグラスといわれる3種類が使用されてます。

なぜ3種類もの洋芝を使うかといえば、それぞれの違う特徴を生かしています。例えば、「寒さに強い」、「暑さに強い」、「成長が早い」等の異なる特徴を組み合わせることで馬の脚に耐える馬場を作っているのです。

これら3種類の中で最も重要な芝がケンタッキーブルーグラスです。この芝は、横に伸びる匍匐茎を持っているので、野芝と同じように茎が横に伸びて強い馬場になります。

このケンタッキーブルーグラスの匍匐茎が伸びると、マット層を形成してサラブレッドの足から伝わる衝撃を和らげる効果を持っているのです。

ペレニアルライグラスは、低い気温から育つことが可能な芝です。気温が5度ぐらいでも育つことが可能になっています。しかし暑さには弱いのが特徴です。

トールフェスクの特徴は、野芝よりも濃い緑色で葉っぱが高く伸び、根っこが深く暑さに強いのが特徴といえます。

野芝と洋芝のタイムの出方の違いについて

芝のタイプによって時計の出方が違うことがあります。一般的に、「野芝は時計が速くなり、洋芝は時計が掛かる」という考え方があります。

この理由は、以下の理由が考えられています。

  • 野芝にはしっかりとした匍匐茎があるので、馬の蹄がしっかり入りやすい
  • 洋芝は野芝よりも水分含有量が高い
  • 洋芝の匍匐茎の特徴によるもの

野芝の匍匐茎はとてもしっかりしているので、馬の蹄がしっかりと匍匐茎の部分に入り、パワーロスが少ないと考えられています。

水分含有量に関しては、洋芝の方が野芝よりも1.5倍以上多いと言われています。実際に靴で歩いてみると、水分量が多い芝は靴に絡みついて歩きにくいのです。だから馬も時計が掛かるのです。

さらに洋芝の匍匐茎の特徴は、日本の野芝と違って時間の経過とともに匍匐茎のマット層が上に上がってきてスポンジのように密集する性質があります。

こうなると、水を含んだスポンジの上を走っているような感覚になり、水分が多くなると馬の蹄でマット層ごとズルっとむけてしまうことがあるのです。余計に時計が掛かる理由といえます。

芝の馬場状態は秋が一番良い状態

競馬場の馬場状態が1番いい時というのは、芝の張り替え作業直後が1番いい状態と言われています。

東京競馬場、中山競馬場、京都競馬場、阪神競馬場の4つの競馬場では、夏場に芝の張り替え作業をするために秋に開催される時が1番芝の状態が良いといえます。

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