近年は産駒のG1勝利が無いが、近年はサイアーランキングトップ10前後で安定した成績を残しているネオユニヴァースについて解説したいと思います。

ネオユニヴァースのプロフィール

2歳11月の新馬戦でデビュー。このデビュー戦で快勝すると、翌月の中京2歳ステークスでは1番人気になるも3着に敗れる。

翌3歳の1月の500万下クラスを勝つと、そこからきさらぎ賞、スプリングステークスを連勝すると、その勢いのままに皐月賞に挑戦。

ここでも1番人気に応えて見事に快勝してG1初制覇。つづくダービーでも1番人気になり、ゼンノロブロイとの激戦を制してクラシック2冠を達成する。連勝も5に伸ばす。

ダービーの後は、宝塚記念に挑戦し古馬と初対決。このレースでは強豪の古馬に敗れて4着となる。

9月の神戸新聞杯を3着で終えると、クラシック三冠を目指して菊花賞に挑んだ。しかし、ザッツザプレンティに敗れて3着となる。史上6頭目の三冠馬を逃してしまう。

続くジャパンカップも4着と敗れるも、2003年の最優秀3歳牡馬のタイトルに輝いた。

4歳になると4月の産経大阪杯を制すると、5月の天皇賞春に参戦。ここで10着に敗れた後に屈腱炎と骨折が判明する。

屈腱炎に関しては全治9ヶ月と診断されたために、天皇賞春のレースを最後に現役を引退する事になった。

翌5歳から種牡馬生活をスタートさせる。産駒初年度からロジユニヴァースがダービーを制し、アンライバルドが皐月賞を制した。

2年目には、後にドバイワールドカップを制するヴィクトワールピサを輩出し、順調な種牡馬人生を歩んできた。

その後、大物産駒は誕生していないが、サイアーランキングトップ10前後と安定した成果を出している。

サイアーランキングの推移

  • 2015年:10位
  • 2014年:7位
  • 2013年:9位
  • 2012年:11位
  • 2011年:9位

種付け料

150万円

代表産駒

ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサ、イタリアンレッド、アムールポエジー、ブライトエンブレム、サウンズオブアース、ミヤジタイガ、ダイワドレッサー、フォーエバーモア、ヴィータアレグリア、ガンジス等

血統

ネオユニヴァースの血統表

父は説明不要の大種牡馬のサンデーサイレンス。母のポインテッドパスは、イギリスで生産され、フランスで走った未勝利馬。

繁殖牝馬としては、ネオユニヴァースの半姉にフランスG3馬のフェアリーパス、全兄に京成杯を勝ったチョウカイリョウガ、ハンブルクCを制したアグネスプラネットらを輩出。

母系はヨーロッパでもそれなりの実績を残していて、ペインターズローやセディシオーザの様な強豪馬を産んだ。

母父のクリスは、イギリスG1のサセックスSを制した一流マイラーで、種牡馬としても成功している。

ネオユニヴァース産駒のデータ

これからネオユニヴァース産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年5月30日までのデータを基に分析していきます。

場所別(芝コース)

場所別の勝率(芝)

まずは芝のレースから見てみましょう。上のデータでは、函館競馬場と阪神競馬場での勝率が高いです。複勝率も高いので、ネオユニヴァース産駒が函館や阪神を走るレースは注目です。

逆に福島や中京競馬場では勝率が極端に悪くなります。特に福島では複勝率も低いし、単勝回収値が7と低いので、買わない方が良いと思っています。

場所別(ダートコース)

場所別の勝率(ダート)

次にダートコースの場合を分析してみましょう。芝と同じでダートでも中京競馬場は苦手のようです。勝率も複勝率も悪いです。

福島競馬場に関しては、ダートになると逆に好走する場合が増えます。札幌や小倉でもダート成績は良いようです。

ネオユニヴァース産駒がダートで苦手なのは、中京と東京競馬場です。

クラス別(芝コース)

クラス別成績(芝)

条件選別に見た場合、芝のレースに関しては新馬戦からオープン特別クラスまでは、まんべんなく一定の成績を残しています。

しかし、重賞レースになってくると複勝率が下降傾向になります。G1レースではしばらく未勝利が続いています。

クラス別(ダートコース)

クラス別成績(ダート)

ダートレースになると、新馬戦での勝率が相対的に高くなっています。複勝率をベースに考えたときは、オープン特別クラスまでなら高い複勝率があります。

重賞レースの成績が落ちるのは芝のレースと同じです。

距離別(芝コース)

距離別(芝コース)

次に距離別の成績です。上のデータを見る限りでは、明らかに距離が伸びる方が連対率や複勝率が高いです。

ネオユニヴァース産駒は短距離よりも長距離レースで買うのが正しい考え方です。

距離別(ダートコース)

距離別(ダートコース)

ダートになると少し傾向が異なります。短距離だとしても勝率や複勝率がけっこう高いのが分かります。

もちろん距離が長くなっても複勝率をみれば、芝のレースと同じで高い複勝率があります。

短距離ダートでネオユニヴァース産駒が出走している場合は穴を開ける可能性が期待できるでしょう。

馬場状態別

ネオユニバース産駒の馬場状態別成績

ネオユニヴァース産駒は、馬場を問わずに走れるのが魅力です。芝の良馬場でもダートの重馬場でも苦にしません。

以前テレビでミルコ・デムーロジョッキーが、「ネオユニヴァースは重馬場でも走ります」といっていました。

実際に乗っていたジョッキーが言っていたので、重馬場でも強いのは間違いないでしょう。

性別と年齢別

次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。

ネオユニヴァース産駒の牡馬・セン馬の年齢別成績

牡馬・セン馬の年齢別成績

まずは牡馬・セン馬から見ていきましょう。年齢別での成績ですが、これはあまり年齢に左右されずに成績を残せる血統といえるでしょう。

どんな年齢になっても5歳までなら一定の成績を期待できます。

ネオユニヴァース産駒の牝馬の年齢別成績

牝馬の年齢別成績

牝馬に関しては晩成の傾向があり、2歳戦での成績は良くありません。3歳の春以降に結果を出す馬が多いというデータになっています。

それと牡馬と比較すると、全体的な成績が悪いのが牝馬の特徴です。ネオユニヴァース産駒は牡馬と牝馬では成績が異なります。

ネオユニヴァース産駒の馬券の買い方

ネオユニヴァース自身は、主に中距離戦線で力を発揮していたのですが、産駒になると距離が伸びた方が成績が良い傾向にあります。特に芝の2500M以上のレースではマークした方が良いでしょう。

産駒はパワーとスピードを兼ね備えており、芝の重馬場や乾いたダートのような力の要る馬場で成績が上がる傾向があります。

性別によって成績が異なるのも特徴で、牝馬よりも牡馬の方が好走する事も覚えておいて下さい。


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