2011年には63位というサイアーランキングでしたが、近年上昇傾向にあって昨年は14位までランクアップしたアドマイヤムーン産駒の特徴を見ていきましょう。

アドマイヤムーンのプロフィール

2歳の7月に新馬戦でデビュー。この新馬戦を快勝すると、8月のクローバー賞と10月の札幌2歳ステークスを制してデビュー三連勝を飾る。

キャリア4戦目のラジオたんぱ杯2歳ステークスでは、安藤勝己騎手鞍上のサクラメガワンダーにハナ差の2着に敗れる。

3歳となって緒戦の共同通信杯では武豊ジョッキーをコンビを組んで、1番人気のフサイチリシャールに競り勝ち重賞2勝目を達成。

続く弥生賞も制して、クラシック戦線に名乗りを上げる。

皐月賞では1番人気に推されるも、4着に敗れる。この時に勝ったのはメイショウサムソン。

次戦のダービーでは3番人気で臨んだが、7着と敗れる。メイショウサムソンがダービーも勝って2冠を達成した。

3ヶ月後の8月に札幌記念で古馬と初対決。2着のレクレドールを1馬身差をつけて快勝すると、10月には天皇賞秋に挑戦する。

当日は2番人気と期待を背負うも、ダイワメジャー、スウィフトカレントに続く3着になる。

その後は、12月に香港に遠征して香港カップで2着という結果を残した。3歳時はG1未勝利で終える。

4歳になってからは、2月の京都記念を勝ち、翌3月にはドバイデューティーフリーで待望のG1初制覇を果たす。

6月の宝塚記念では、強敵のメイショウサムソンを破って国内G1のタイトルも獲得。天皇賞秋では6着に敗れるも、11月のジャパンカップでは5番人気ながらメイショウサムソンやウォッカを破って3つめのG1タイトルを獲得する。

この年の実績が評価されて、2007年の年度代表馬に選出された。この年で現役引退し種牡馬となる。

初年度産駒のファインチョイスが函館2歳ステークスを勝ち、その後もレオアクティブやハクサンムーンなどの重賞勝ち馬を輩出している。

2015年は産駒の重賞勝ちは無かったが、毎年順調にサイアーランキングを上げている優良な種牡馬と評価されている。

サイアーランキングの推移

  • 2015年:14位
  • 2014年:16位
  • 2013年:16位
  • 2012年:29位
  • 2011年:63位

種付け料

200万円

代表産駒

アルキメデス、ファインチョイス、ハクサンムーン、レオアクティブ、オースミムーン、セイクレットレーヴ、アドマイヤドバイ、アメージングムーン等

血統

アドマイヤムーンの血統表

父のエンドスウィープは、カナダG1のハイランダーSの勝ち馬で、アドマイヤムーンを筆頭に宝塚記念を勝ったスイープトウショウ、桜花賞馬のラインクラフト、サウスヴィグラス、スウェプトオーヴァーボードなどを輩出して、種牡馬として大成功している。

母系は、半弟に弥生賞2着のプレイ、祖母にアイルランド1000ギニー勝ち馬のケイティーズがいる。

一族にはエリザベス女王杯を制したヒシアマゾンやスプリンターズステークスを勝ったスリープレスナイト等がいる。

母父のサンデーサイレンスは、ブルードメアサイアーとしてもトップに君臨している歴史的な大種牡馬。

アドマイヤムーン産駒のデータ

次にアドマイヤムーン産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年6月2日までのデータを基に分析していきます。

場所別(芝コース)

場所別の勝率(芝)

芝のレースで、相性が良い場所は札幌、中山、中京、京都、阪神と比較的多くの競馬場で安定した成績を出しています。

逆に苦手な競馬場は函館競馬場です。連対率や複勝率が他の競馬場よりもかなり低い数値になっています。

単勝回収値をベースに見ると、人気より好走するケースが多いのが中京競馬場だという事が分かります。中京競馬場の単勝回収値が350と圧倒的な数字になっている事も覚えておいて下さい。

場所別(ダートコース)

場所別の勝率(ダート)

ダートの場合、サンプル数が芝よりも少ないですが、複勝率で評価したときは中山競馬場が一番複勝率が高いです。

一番苦手なのは新潟競馬場です。ほかにも福島、中京、京都のダートも比較的相性が悪いデータになっています。

クラス別(芝コース)

クラス別成績(芝)

次にクラス別の成績を見てみましょう。上のデータを見ると、オープン特別クラスでの成績が良いです。他にも500万下から1600万下クラスでも高い連対率があります。

重賞レースになると、2014年以降ではまだ未勝利なのでクラスが上がると少し厳しいかもしれません。

クラス別(ダートコース)

クラス別成績(ダート)

ダートでは、重賞レースに出走した産駒は2014年以降ではゼロで、芝のレースよりも下級クラスでしか結果を出せていません。

ただ、新馬戦でも未勝利なので、基本的に芝レースメインの血統だと思います。

距離別(芝コース)

距離別(芝コース)

距離適性に関しては、距離が伸びても極端に悪くはないと思いますが、基本的に距離が短い方が確立が上がります。

勝率、連対率、複勝率すべてで1300mまでの距離が良いです。

距離別(ダートコース)

距離別(ダートコース)

ダートでも基本的に短距離の方が良く、1300mまでのダートなら勝っても良いかもしれません。

しかし、芝のレースよりは確立が低くなるので注意して下さい。

馬場状態別

アドマイヤムーン産駒の馬場状態別成績

馬場状態別の成績では、芝の場合は良馬場の方が比較的良いと思います。ダートではやや湿った重馬場での成績が良いです。

不良馬場は苦手のようなので、重馬場までなら勝っても良い血統だと思います。

性別と年齢別

次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。

アドマイヤムーン産駒の牡馬・セン馬の年齢別成績

牡馬・セン馬の年齢別成績

まずは牡馬とセン馬の年齢別の成績です。上のデータでは、年齢を問わずに安定した数字になっていると思います。

注目は3歳10月から4歳3月までの成績が特に良いのが分かります。理由は不明ですが、アドマイヤムーン産駒でこの時期なら買いだと思います。

アドマイヤムーン産駒の牝馬の年齢別成績

牝馬の年齢別成績

牝馬に関しても牡馬と同じような傾向で年齢問わず走ると思います。牡馬では3歳の後半の成績が良いですが、牝馬でも同じような傾向があるのが不思議なデータだと思います。

それと牝馬は5歳になると牡馬よりも好走するケースが多いのも、覚えておいてほしいです。

アドマイヤムーン産駒の馬券の買い方

 昔から札幌芝コースでの相性が良く、複勝率も高いので札幌の芝でアドマイヤムーン産駒が走るときは絶対マークした方が良いと思います。

ただし、ダートになると札幌ではさっぱりです。基本的に芝のレースで買うべきでしょう。

距離に関しては、2000mでも走りますがやはり短距離の方が適性があります


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