競馬予想に絶対に欠かせない9つのコツ

このページは、下記の4つのいずれかに該当する人の為に作成したコンテンツです。

  • 競馬が好きな人
  • 競馬で的中率を少しでも上げたい人
  • 長期的な回収率を安定させて、競馬で利益を上げたい人
  • 競馬必勝法等の詐欺的商材から卒業して、自分で予想する力を身につけたい人

今回のタイトル「競馬予想に絶対に欠かせない9つのコツ」は、競馬を予想する時に必要な要素を一人でも多くの人に知って頂きたくて書いています。

この9つの要素を理解していただく事によって、皆さんの競馬予想で少しでも的中率を上げたり、回収率を上げたりする事が出来る事を期待しています。

的中率や回収率が上昇すると、今よりも競馬が好きになって頂けると思うし、法外な金額を支払って一部の悪徳予想商材を買ってしまって、後悔してしまう人を一人でも減らしたいと思っています。

具体的には下記の9つの要素を解説しています。

  • 血統
  • 調教タイム
  • スピード指数
  • 過去のレース映像
  • レースペース
  • 馬場状態
  • 馬券の適切な買い方と点数
  • 情報の取捨選択
  • 馬券を買わない自制心

競馬予想で的中率を上げるには、様々なデータ等の要素を多角的に分析することが大切です。どれかひとつのデータに固執することなく、広い視野で物事を考える事が重要だと思っています。

たとえば血統を重視して予想する人もいれば、スピード指数の様な指標を使って予想する人もいます。もしくは実際に過去のレース映像を見て、どの馬が強いかを分析する人もいるでしょう。

私の経験則では、血統のデータも調教タイムも、スピード指数も過去のレース映像等も、あらゆる要素をバランス良く取り入れて予想するのが一番的中率と回収率のバランスが良いと思っています。

このコンテンツを最後までご覧いただければ、今までよりも予想する時に色んなイメージが出来て、予想する事自体が楽しくなるはずです。是非最後までご覧頂ければ嬉しく思います。

競馬予想のコツ①:血統

競馬はブラッドスポーツとも呼ばれていて、サラブレッドの競走能力は血統の影響が非常に強いといわれています。現役時代に良い競走成績をおさめた種牡馬の子孫は、相対的に競走成績が良いです。

例えば、現役時代にダートで活躍した種牡馬の子供もダート成績が良かったり、短距離が得意だった血統のサラブレッドだとやはり短距離でいい成績をおさめる事が多いです。

例えばディープインパクトという歴史的な名馬がいます。2006年に引退後は種牡馬として大活躍しています。

その圧倒的な競走能力を産駒にも見事に伝えています。その証拠データをお見せします。

下記の2枚のデータ画像は、上の画像が2015年1年間の種牡馬別の成績で、下の画像は2016年1月から6月までの種牡馬別の成績表です。

2015年1年間の種牡馬別成績

2015年1年間の種牡馬別成績

2016年1月から6月までの種牡馬別成績

2016年1月から6月までの種牡馬別成績

この2枚のデータを見ても、ディープインパクト産駒の成績は2015年も2016年も変わらず強さを発揮しているという証拠です。

上位10頭の顔ぶれも、年度が変わっても殆ど同じ名前になっているのが分かります。

やはり血統は、その馬の競走能力に非常に大きな影響を及ぼしているのがご理解頂けたと思います。

血統による競馬場の相性

違う馬でも共通の父を持つ馬同士で得意な競馬場や苦手な競馬場が似ているという傾向も存在しています。

下の2枚のデータは、ディープインパクト産駒の競馬場別の成績表です。上の画像は2015年1年間のもので、下は2016年6月までの成績表になります。

このデータでは、連対率や複勝率の部分を中心に見た場合に、年度が違っても得意な競馬場と苦手な競馬場が似ています。このデータをじっくり見比べて、皆さんも考えてみて下さい。

2015年1年間のディープインパクト産駒の競馬場別の成績

2015年1年間のディープインパクト産駒の競馬場別の成績

2016年1月から6月までのディープインパクト産駒の競馬場別の成績

2016年1月から6月までのディープインパクト産駒の競馬場別の成績

さて、このデータを見て皆さんはどう思われたでしょうか?

得意な競馬場は東京、中山、中京で、逆に苦手な競馬場は福島と小倉という部分が、年度が替わっても同じ傾向にある事が分かると思います。

血統によって傾向分析する事は、とても論理的な予想方法のひとつといえるでしょう。

競馬予想に活用できるデータ分析ソフト

種牡馬によって得意なコースや距離適正があるのですが、今の時代はインターネットで比較的簡単に血統のデータを調べることが出来ます。

JRAの公式データを過去20年にわたって調べることが出来るTARGETなどを活用すれば、「このコースにはどの血統の馬の成績が良いか?」という事を調べる事が可能になります。

私もこのTARGETを活用しながら競馬予想を楽しんでいます。

例えば以下の画像をご覧下さい。これはTARGETのソフトを使って、「東京競馬場の芝1600メートルの2014年以降の種牡馬別の成績」のデータを抽出した画像です。

血統データ画像

この様に細かい条件を指定して過去のデータを見る時には、非常に役立つソフトだと思います。このデータを見れば、「メイショウサムソンやハービンジャー産駒は複勝率がディープ並に高いから狙い目だな!」という分析も成立し、思わぬ穴場馬券の的中も考えられます。

血統予想のデメリットは?

血統で予想する際の短所は、一つのレースに同じ血統の馬がいる場合にどの馬を優先するかという課題があります。特に人気の種牡馬であるディープインパクトキングカメハメハ産駒等は優良血統なので人気になりやすく、馬券を購入する際に迷ってしまう箏が多くなります。

そのような場合は、母方の血統にも注目する必要があります。近年の研究では、父方よりも母方の血統の影響が強く子孫に影響するのではないかとする見解もあるからです。

血統で予想する手法は、複数ある有力な競馬予想方法のうちのひとつというのは間違いないですが、血統だけに固執していると回収率が上がらない場合もあるので、ほかの要素と組み合わせて考えることが重要だと思います。

競馬予想のコツ②:調教タイム

競馬予想をする際に、競馬新聞に記述してある調教タイムやインターネットの予想サイト等の調教タイムを参考にする事も重要な要素の一つです。

しかし、この調教タイムをどのような物差しで評価するかによって大きく予想が異なる場合があります。

具体的には、下記の2つの物差しがあると考えて下さい。

  • 対戦相手の競走馬との調教タイムの比較
  • 競走馬自身の過去の調教タイムとの比較

例えば、AとBという2頭の競走馬がいたとします。

Aの調教タイムとBの調教タイムを比較したときに、Aのタイムの方が全体時計が早いとします。

この場合、一見するとAの方が期待値が高くなると思いますが、この評価は競走馬同士の相対評価で評価しています。

しかし、馬同士の相対評価ではなく、競走馬自身の相対評価(過去のレース前の調教タイムでの比較)で見た場合に違った評価になる時があるのです。

対戦相手の競走馬との比較

まず下のデータをご覧下さい。これは2016年6月8日の栗東坂路の調教タイムの一部のデータです。

このデータの「調教タイム」の列と、その右4列の「Lap4」、「Lap3」、「Lap2」、「Lap1」の列に注目して下さい。

各競走馬の調教タイムデータ

「調教タイム」の列の中には4つのタイムが書いてあります。一番左のタイムは残り4ハロン(800m)の合計タイム、その右隣の数字は残り3ハロン(600m)の合計タイム、その右は残り2ハロン(400m)の合計タイムで、一番右のタイムが残り1ハロン(200m)のタイムになります。

次に「調教タイム」の右隣の「Lap4」、「Lap3」、「Lap2」、「Lap1」ですが、これは4ハロンを4つに分けて1ハロンずつラップタイムが書いてあります。この4つのタイムの合計が「調教タイム」の一番左のタイムになるわけです。

このデータはサラブレッド毎のタイム比較が出来ます。仮にここに書いてある馬が同じレースに出走すると仮定して時、どの馬が一番良い時計を出したかが分かります。

調教タイムでその馬のコンディションを推測する場合、4ハロンの合計タイムの速さと1ハロン毎の時計の変化に注目します。

一番理想的なのは、終わりに従ってラップタイムが速くなり、最後の1ハロンが最速時計になる事が良いとされています。

上のデータでは、ホッコーアムールやメイショウラバンドのタイムの出し方が評価される時計の出し方だと思います。1ハロン毎にラップライムが上昇しています。つまり加速ラップを踏んでいる(徐々にラップタイムが速くなる)わけです。

4ハロン合計で最速タイムのサングラスという馬も全体時計は49秒台と素晴らしく、11秒台のラップもだしているので評価出来ると思います。

これが一般的な調教タイムの見方になります。

競走馬自身の過去の調教タイムとの比較

先ほどは馬同士のタイム比較で評価するやり方をご覧頂きましたが、馬同士のタイム比較ではなく、その馬自身にスポットを当ててコンディションの良さを推測する見方もあります。

その馬自身の過去のレース前の調教タイムと今回の調教タイムと比較してどうか?という意味になります。

上記の例では、サングラスという馬の4ハロン時計が一番速かったのですが、サングラス自身の調教タイムの記録も見てみましょう。

サングラスという競走馬の調教タイムの変化

上のデータは、サングラス自身の調教タイムの一覧です。一番上の行は、先ほどの調教タイムと同じタイムになっています。

このデータは5月21日以降の調教タイム一覧表ですが、これを見ると6月8日の調教が最も時計が速いことが分かります。そうなると、「今回は強めの調教でラップタイムも速いので、調子が良いかもしれない」という予想が成り立ちます。

逆に6月8日のタイムが、最近で最も遅かったりしたら「今回は強めの調教が出来ないようなコンディションなのかもしれない」というような推測が出来ます。

この様に過去のレース前の調教時計と比較してコンディションの善し悪しを計る事も重要です。

今回は2通りの考え方を書きました。私の経験則では、調教タイムの絶対値で評価するよりも、その馬自身が前走よりも調子が上がっているのか、もしくは下がっているのかを推測するという感覚で調教タイムを見る方が良いと思っています。

調教タイムの絶対値で評価するのは意外と難しいのです。なぜなら強い馬でも調教タイムは平凡な事もあるし、調教する厩舎の方針によってもタイムの出し方が違うからです。

調教はあくまで練習なので、タイムの絶対値よりも馬の調子が前走と比較してどうかという視点が大事だと私自身は考えています。

競馬予想のコツ③:スピード指数

スピード指数とは、サラブレッドの競走成績のタイムや馬場状態などを一定の方程式で計算し、それを数値化したものです。

もっとも有名なのは西田式スピード指数だと思いますが、最近では自ら独自の指数を計算して予想に役立てている人も多くなっています。

インターネットの世界では、競馬予想サイトが数多くありますが、それらのサイトも独自のスピード指数を導入しています。多くのサイトでは有料オプション機能として存在していますが、この指数もある程度参考になる指標です。

私が参考にしている指数は、KLANと競馬有料ソフトのTARGETのスピード指数(ZI指数)を参考にしていますが、この指数で20万馬券の三連複を的中できた事もあります。そのほかにも、ハイブリッド指数等も比較的知名度が高いと思います。

実例その①

下の画像は、私が普段利用しているKLANでのスピード指数表です。この出馬表は先日の2016年桜花賞のものです。それぞれの枠の下部に書いてある数字がスピード指数になります。

※指数73未満の指数の欄を薄くなるように設定しています。

スピード指数の画像

上記をご覧いただくと、メジャーエンブレム、シンハライト、ジュエラーの数値が高いのが分かります。

このレースでは、指数が79だった2頭が連対し、前走指数82と一番高かったメジャーエンブレムが4着だったのですが、この様な指数を参考にして強そうな馬を予想するのも一定の効果があります。

スピード指数が高い馬は基本的に過去の実績が良い馬であり、この指数を参考にすればある程度の回収率は見込めると思います。

実例その②

次に同じ2016年の桜花賞のTARGETによるスピード指数を見てみましょう。一番右の「ZI」と書いてある列がスピード指数になります。

2016年の桜花賞出走馬のZI指数

TARGETの指数でも、メジャーエンブレムが130と一番高く、122でアットザシーサイドとジュエラー、121のシンハライトと続いています。

レースの結果もこのZI指数の上位4頭が4着以内になりました。このレースではZI指数で馬券を買っていれば的中したという事になります。

ただし、指数はあくまで計算式で出した数値であるので、これを絶対的に信じる必要はありません。どんなに指数が高い馬でも、競馬の展開や位置取り、その日の馬場状態や馬自身のコンディションによって結果は大きく異なります。

私の個人的な感覚でいえば、競馬新聞の印を見ながら予想するよりは、この様なスピード指数を見て自分で予想する方が楽しいと思っています。

例えば、「このコースのこの距離でこれくらいの指数を出しているという事は、今回もいい勝負が出来るかもしれないな」という様に楽しみながら競馬予想が出来るでしょう。

注意点!

スピード指数を使って予想する場合、参考にする指数のレースのコースや距離も把握しておく事が重要です。

例えば1200Mのレースを予想する時に、2500Mのレースの指数を参考にしても駄目です。出来れば近い距離のレースの指数を参考にした方が信頼性が増します。

競馬予想のコツ④:過去のレース映像

過去のレース映像を何度も見返すという事は、血統のデータやスピード指数の数値を見るよりも重要な分析方法だと思います。

実際にその馬の過去のレースを走る姿を見る事によって、その馬の長所や短所を感じる事が出来ます。

例えば、そのレースの着順が3着だったとしても、最後に怒濤の追い込みで最後方からの3着なのか、最初から先頭争いをしていての3着なのかは全く評価が異なるからです。

もちろん最後の直線で他の馬よりも明らかに速い速度でゴールしたような馬は、着順に関係なく評価出来ますし、逆に最後の直線で抜かれてしまうような馬はそのレースの着順が良くても、自走で評価を下げる事が出来るからです。

実際のレース映像を見る事は、その馬の本当の評価が出来るので是非取り入れてほしいと思います。

もしレース映像を見て予想する場合は、馬券を購入するレースを絞る必要があります。一日の全ての馬券を予想しようとすると、どう考えても時間が足りません。

是非、一日に購入する馬券を絞り、的中率と回収率を安定させて楽しむ事が大切だと思います。

下のレース動画で強い馬はどれか?

下の動画のレースは2016年2月14日の東京競馬場で開催された共同通信杯です。このレース動画を見たときに強い馬がどれかを推測してみましょう。

このレース動画を見たときに強いなぁと思える馬は、1着のディーマジェスティと3着のメートルダールだと思います。

この日の馬場は稍重で、タフな状態だったのですが、有力馬のハートレーやスマートオーディンが凡走した中でディーマジェスティとメートルダールは素晴らしい末脚を使ったのが分かります。

実際にディーマジェスティは、先日の皐月賞でリオンディーズやサトノダイヤモンド、マカヒキの3強を破って優勝しました。

この様に過去のレース映像を入念に見ることで、次に好走しそうな馬を推測することが出来るはずです。競馬予想の基本中の基本だと思います。

過去のレース映像を見る2つの手段

「過去のレース映像を見たいけど、どこで見れるの?」と聞かれることがあります。現実には2つの手段があります。

一つは無料動画のYouTubeで見る事です。自分の見たいレースを検索して、ヒットすれば無料で見る事が出来ます。

ただし、元の動画の権利を保有している個人もしくは法人から著作権侵害の申し立てがあった場合は、その動画は削除されてしまうので継続的に見れる保証はありません。

もう一つの方法はJRA(日本中央競馬会)の公式データを活用できるJRA-VANの有料ソフトで見る方法です。

これを使えば過去30年のデータやレース映像を見る事が出来ます。私はTARGETというソフトを利用したくて、月額2052円払ってデータ・ラボという有料会員サービスを利用しています。

データ・ラボに登録すると、100種類以上の競馬ソフトを活用できるのでパソコンにそこそこ詳しければお勧めします。

TARGETだけでは過去のレース映像は見れないので、月額540円を追加で支払い、JRAレーシングビュアーに登録してレース映像を見ています。

ユーチューブで無料で見る事が出来るレースもありますが、できれば有料サービスを使った方が確実に見る事が出来ますし、画質も良いです。

競馬予想のコツ⑤:レースペース

競馬予想においては、そのレースがどのようなペースになるかをイメージする事も重要な要素になります。

一般的には、ハイペースだと差し馬や追い込み馬が有利で、スローペースだと前の位置で競馬をする馬が有利になります。

ハイペースだと、どうしても前を走る馬の消耗度が激しいので後ろにいる方がエネルギーを温存できます。

スローペースの場合は、前にいる馬もエネルギーが残っているので、差し馬や追い込み馬が届かないという結果が多いです。

しかし、実際にはまだ行われていないレースのレースペースを正しく計測することが無理です。正確なペースはレース後に分かるからです。

レース前に出来る事は、そのレースに参戦する馬の脚質を判断してどんな展開になるかをイメージすることです。

どうやってイメージするか

では実際にどんな事をすればレースペースをイメージできるのか、それは出馬表に書いてある脚質表記を見る事。

レースの出馬表(馬柱)を見ると、それぞれの馬の脚質が書いてあります。そこには今までのレースで逃げるレースをしてきたのか?あるいは追い込みのレースをしてきたのかが書いてあります。

もし逃げ馬の数が多い場合はそのレースはハイペースになる可能性が高くなります。

そのような場合は、後ろで競馬する馬の差しが決まりやすいので、逃げ馬よりも差しや追い込み脚質の馬を狙うのが有利になるわけです。

逆に逃げ馬がほとんどいない場合はスローペースになりやすいので、前で競馬する馬を狙うのが定石といわれています。

馬によっては、スローペースが得意な馬だったり、逆にハイペースが得意な馬がいるので、その馬の過去のレースを分析し、得意なレースペースを知る事が大切だと思います。

私が予想に活用しているRPCI

レースペースを数字のデータで評価する指標の一つにTARGETのRPCI(ペースチェンジ指数)というものがあります。

これは私が普段参考にしている指標ですが、この数字は前半と後半のペースを数値化したもので、スローペースなのかハイペースのレースだったのかが分かる指標になっています。

これを見ると、その馬が過去のレースでどんなレースペースで好走したのか、あるいはどんなペースの時に凡走したのかが分かります。

下の画像は2016年の桜花賞の結果表をTARGETで開いたキャプチャーです。画像下部の①と書いてある赤枠の部分がRPCI(ペースチェンジ指数)です。

この数値が小さいほど前半がハイペース、逆に数値が大きくなればなるほど前半がスローペースだったという意味になります。

今回は53.4なので、ペースとしてはミドルペースだったという事になります。

2016年の桜花賞の結果データ

次に②の赤枠で囲まれている部分が、1ハロン(200m)毎のレースラップになります。

このデータでは、2ハロン目に10.7とグッと速くなったのですが、中盤が12.3と12.0のラップが入っているので、この辺りで少し落ち着いたペースになっていたという事が分かります。

TARGETの出馬表ではそのレースの傾向分析が可能で、過去の同じレースの平均レースペースが数値(RPCI)で分かるようになっています。

この数値(RPCI)に近い数値で過去に好走経験のある出走馬を探してみるのです。

レースがハイペースになりそうなら過去に同じような展開で好走した馬を、逆にスローペースになりそうであれば、過去のレースで同じようなスローな展開で走った馬を選ぶと良いでしょう。

競馬予想のコツ⑥:馬場状態

競馬予想をする際に、当日の馬場状態を想定して馬券を購入する人は意外と少ないといわれています。

何年も競馬を見てきている人や、プロの馬券師さん等は当然その日の馬場状態を考慮しますが、一般的に多くの人はそこまで意識はしていないようです。

しかし、馬によっては乾いた良馬場が得意だけど、雨が降って湿った馬場は苦手という馬もいるので、当日の馬場状態をイメージする事は非常に大切です。

雨が降ったことによって、人気薄の馬が勝ってしまう事も少なくありません。とにかく過去のレース映像や馬柱を見て、当日の馬場状態で好走しそうな馬を見つける事が大切です。

馬場状態の区分

馬場状態に関しては、JRAが当日発表しているのですが、4つの馬場状態に分かれています。

水分の含有率が少ない順に、良馬場、稍重(ややおも)、重馬場、不良馬場の4種類あります。

芝のレースでは水分の含有率が少ないほどタイムが速くなります。ダートの場合は逆で濡れた馬場の方がタイムが速いです。水たまりが出来てしまうような不良馬場になると、逆にタイムが悪くなり、一番タイムが出るダートは重馬場が一般的です。

重馬場や不良馬場が得意な血統も確実にいるので、血統データを調べる事が出来る人は是非やってみてほしいです。

重馬場に強い血統は?

では実際のデータを見てみましょう。下のデータは、2014年以降の芝のレースで重馬場の時の種牡馬別の成績表です。

最近では、ダイワメジャーハービンジャーメイショウサムソン等の回収率が高い傾向にあります。

2014年以降の芝の重馬場での種牡馬別成績

2014年以降の芝の重馬場での種牡馬別成績

不良馬場で強い血統は?

次は、芝の不良馬場での成績を見てみましょう。このデータを見る限り、重馬場と同様にダイワメジャーとメイショウサムソンの回収率が高いです。

2014年以降の芝の不良馬場での種牡馬別成績

2014年以降の芝の不良馬場での種牡馬別成績

レースで不良馬場になる確率は一番少なく、サンプル数がどうしても少なくなってしまうので、データの信頼度が重馬場のデータより少し落ちます。

しかし、馬場が悪くなった方が好走する血統は確実に存在します。是非このデータも参考にして下さい。

競馬予想のコツ⑦:馬券の適切な買い方と点数

どの馬が勝つかを予想するのはとても楽しいゲームといえますが、レース前には馬券購入というステップがあります。

みなさんは馬券を買う時に、どのような馬券を購入するかを決めるのですが、この時に馬券の種類を決めるだけで、その馬券の種類別に細かい買い方を考える人は意外と少ないのではないでしょうか?

ちなみに現在の競馬では以下の馬券の種類があります。

  • 単勝
  • 複勝
  • 枠連
  • ワイド
  • 馬連
  • 馬単
  • 三連複
  • 三連単
  • WIN5

例えば、「的中率が高そうだから複勝馬券にしよう!」とか、「当たったときに一番儲かりそうだから思い切って三連単!」の様に考える人が多いと思います。

馬券の種類別に的中率は違うのですが、その特定の馬券の種類でも買い方によって無駄な買い目を減らしたり、的中率と回収率のバランスを考えた買い方があるのはご存じでしょうか?

三連単や三連複は的中したときの配当は高くなる傾向ですが、ただ闇雲にボックス買いをしたりすると、すぐに資金が尽きてしまいます。

的中率の低い難しい馬券になればなるほど、効率の良い買い目で馬券を購入するべきです。

特に三連単や三連複ではフォーメーション買いをお勧めしています。

フォーメーション買いとは、ボックス買いから無駄な買い目(確率が非常に低い買い目)を減らした買い方の事です。

私の場合は三連複や三連単の馬券を購入するときは、殆どフォーメーション買いで買い目を絞って購入しています。

時には馬連や馬単でもフォーメーション買いをする時もあります。フォーメーションをマスターするのは、長期的な回収率を考えれば絶対に覚えるべきテクニックだと思っています。

馬券の種類によって適切な買い目点数を理解する事が重要です。せっかく的中しても、購入金額の方が配当を上回ってしまっていたというケースもありえます。

では、馬券の種類によってどのくらいの買い目点数が適当かを解説します。

単勝

単勝は1着になる馬を予想する馬券なので、買い目点数は1点で購入するのが普通です。的中しても配当がそれほど高くないので、買い目点数を複数にするのは損するケースが多くなるでしょう。

複勝

複勝も通常1点買いです。複勝は選んだ馬が3着以内になればよいので、的中率は高いですが配当は単勝の3分の1前後が多いため、これも1点買いにしてください。

枠連

枠連は馬連よりも的中率が高く、2016年1月から6月までの平均配当は、2096.1円というデータがあります。

これは馬連の40%位の配当になる計算です。買い目点数は3点から4点辺りになる事が多いです。

ワイド

ワイドは、選んだ2頭が共に3着以内にくれば的中する馬券で、配当は低めの馬券です。

人気薄同士が共に3着以内に来ればそれなりの配当になりますが、通常は低い配当になる事が多く、買い目も1点を厚めに買う方法がベストでしょう。

馬連

馬連の平均配当は約5000円前後になり、時々万馬券のでます。買い目は人気馬と人気薄の組み合わせが長期的な回収率が良くなる傾向にあります。

買い目点数は1点から最大で11点位買うことがあります。流し馬券やボックスの他に馬連のフォーメーションで買う時もあります。

配当がある程度高くなれば、10点前後の買い目でも十分プラスになります。

馬単

馬単は、馬連の2倍難しいので配当も2番前後になります。買い目点数は1点から5頭ボックスの20点位まで増やして購入するケースもあります。

馬連と同じで、人気馬と人気薄の組み合わせが基本ですが、もし人気薄の馬が1着に来そうなときは馬単で購入して下さい。的中した時の配当が馬連より2倍以上になります。

三連複

三連複は順位不動で3着以内になる馬を当てる馬券なので、当然的中率は低いです。この様な的中率が低い馬券は買い目点数をある程度増やして買うべきです。

私が三連複を買う場合は、6点から最大で35点位まで増やして買います。的中すれば、十分利益になる馬券です。

三連単

三連単は、理論上三連複より6倍難しい馬券です。その分的中した時の配当は魅力的です。的中率はとても低いので、買い目点数はかなり多くしないと的中しません。

買い目点数は20点から最大で100点前後まで増やす場合があります。100点位まで増やすと的中率はそれなりに高くなります。

しかし、人気馬同士の決着では配当が100倍未満になる事があるので、100点購入して1万円投資していた場合はトリガミになってしまいます。

それでも三連単は買い目点数を多めにしないと難しいと思います。

皆さんも是非、効率の良い馬券の買い方をマスターしてみて下さい。長期的な回収率向上の参考にしていただければ幸いです。

競馬予想のコツ⑧:情報の取捨選択

競馬予想をするうえで、多くの人は競馬新聞を自ら購入して予想の参考にしていると思います。

若い人は、競馬新聞を購入するよりもインターネットの競馬予想サイトを見たり、テレビの競馬予想番組を見て予想の参考にする人も多いです。

競馬新聞にしても、テレビの有料チャンネルで放送している予想番組にしても、現代の情報化社会において、非常に多くの情報を得ることが出来ます。

しかし、どんなに沢山の競馬予想コンテンツを見ても的中しない時もありますし、競馬新聞や予想番組を見なくても的中する時はあっさり的中する事もあります。

大切な事は、どんなに情報が溢れていても競馬予想は他人の情報に頼りすぎない事だと思っています。

競馬新聞の印だけを見たり、予想サイトの印をそのまま馬券購入して的中しなかった場合は、なんとなく面白くないというか、競馬が面白くなくなります。

沢山の情報を自分で取捨選択し、100%自分の責任で予想する方が絶対に競馬が面白く感じるはずです。

どんな情報に重きを置き、どんな情報を捨てるかを自分で考えて楽しむのが競馬予想だと感じるからです。

競馬予想のコツ⑨:馬券を買わない自制心

馬券を買わないってどういう意味?」・・このページの趣旨と反する様な事をあえて書きたいと思います。

言い換えると、無駄なレースの馬券(予想に時間を掛ける事が出来ないレース)は一切買わないで下さいという意味です。

JRAは毎週の土曜日と日曜日の2日連続でどこかの競馬場でレースが開催され、1つの競馬場で通常は12レースの馬券を購入する事が出来ます。

開催場所が3カ所になる日もあるので、その場合は1日で36レースの馬券を購入できる事になります。

もし皆さんが1日で36レースすべての馬券を購入するとなると、殆どの人はマイナス収支になるでしょう。

馬券を買えば買うほど控除率(払い戻率)に近づく様に出来ている

控除率とオッズの歪みにも書きましたが、JRAの馬券購入時には一定の割合の手数料が取られていて、これを控除率といいます。

馬券の種類によって控除率は違いますが、その範囲は20%から30%になります。つまり馬券を買った人には控除率を差し引いた70%から80%が還元される仕組みになっています。

理論的に考えれば、馬券を買う回数が多ければ多いほど長期的な回収率は70%から80%に近づいていくのです。

1日に買うレースを限定すべき

私が言いたいことは、回収率を上げるには1日に馬券を買うレースを少なくしてほしいという事です。

回収率が上がらない人の共通点は、多くのレースで馬券を買い過ぎる事なのです。

買うレースが増えると、的中する回数は増えるかもしれませんが、長期的には必ず損失を出しています。控除率が存在する以上、そうなるように出来ているのです。

まともに1レースを予想するとなると、5分や10分では到底時間が足りません。1日に沢山のレースの馬券を買う人はまともに予想なんかしていないのです。

競馬新聞の印や、近5走の着順をサッと見て馬券を買っている人たちです。大勢の人たちと同じやり方では、競馬の世界に限らず勝ち組にはなれません。

時間に余裕を持って、自分なりに色々なデータを分析して、自信のあるレースだけの馬券を買って下さい。

レースを絞れば、1つのレースの購入金額も多めにする事も可能です。私もそうですが、自信のあるレースというのは的中率も少しだけ良い傾向があります。

少しでも的中率の高そうなレースに、多めの金額を投入しておけば当たった時の配当も大きくなります。

その配当で次の自信のあるレースの予算も確保できちゃうわけです。

ギャンブル好きな人は、多くのレースの馬券を買いたい衝動に駆られると思いますが、決してそんな事をしては駄目です。とにかく馬券を買わない自制心が大切です。

最後に

このページを一通りご覧頂く事によって、皆さんに少しでも競馬を楽しんでもらえるようになれば嬉しいです。

少し文面が長くなってしまいましたが、最後まで読んで頂いてありがとうございます。これからも皆さんに役立つコンテンツを配信できればと思っております。