このページでは、札幌競馬場の芝1200mのコースの特徴、相性の良い血統や騎手、枠順等のデータを分析しています。
このコースで開催される重賞レースは、8月下旬に開催されるキーンランドカップのG3があります。
それでは、札幌競馬場の芝1200mの傾向分析をしてみましょう。
今回の目次
札幌競馬場芝1200Mのコースの特徴
札幌の芝では最もレース回数が多いのが、この1200mになります。
スタートは2コーナーの引き込みからになり、3,4コーナーを回って最後の直線に向かうコースになります。
スタートしてから最初のコーナー(3コーナー)までは約400mと比較的距離があるので、内と外の枠順の有利・不利はそれほど無いと思われます。
重要なポイント!
平坦なコースなので、スピードと切れ味の両方が必要なコースといえそうです。
各クラス毎の走破タイム
各クラス毎の優勝タイムを見ていきましょう。集計期間は、2010年から2016年までの期間で、良馬場限定のデータになります。
新馬戦
平均勝ち時計:1分11秒3
勝ち馬の平均上がり3ハロン:35.5秒
平均レースPCI:48.6
未勝利戦
平均勝ち時計:1分10秒4
勝ち馬の平均上がり3ハロン:35.3秒
平均レースPCI:47.5
500万下
平均勝ち時計:1分9秒6
勝ち馬の平均上がり3ハロン:34.9秒
平均レースPCI:45.9
1000万下
平均勝ち時計:1分9秒2
勝ち馬の平均上がり3ハロン:34.6秒
平均レースPCI:46.9
オープン・重賞レース
平均勝ち時計:1分9秒0
勝ち馬の平均上がり3ハロン:34.7秒
平均レースPCI:46.7
枠順別での傾向
枠順別の成績も見ていきましょう。
この枠順別のデータを見ると、特定の枠が強いとか、逆にここの枠はダメという事は無いと思います。
強いていえば、2枠の連対率と複勝率が一番高いです。連対率が19.2%で複勝率は25.1%という数字です。
逆に一番連対率が低いのは1枠の11.3%で複勝率が低いのは4枠の18.4%というデータになっています。
札幌競馬場の芝1200では枠順が影響を及ぼすことは少ないと考えて問題ないです。
脚質別の成績
脚質別の成績も見てみたいと思います。
基本的には逃げや先行馬が有利になります。距離も1200mというスプリントなので、スタートがうまく決まって前の位置で競馬することが重要になります。
逃げ馬の勝率は14.5%で連対率が30.6%、複勝率が41.9%と一番高い確率になっています。
先行馬の勝率は12.4%、連対率が24.8%、複勝率が36.1%となっていて、逃げ馬の確率より劣りますが、中団や後方で競馬をする時の勝率よりは遙かに高いです。
前走距離別の成績
札幌競馬場の1200mを走る馬の、前走距離別の成績です。
まず同じ1200mを前走でも走った馬の勝率は8.1%、連対率が15.5%、複勝率が23.6%と高めの数字になっています。
例えば前走で1000mを走ってきた馬の成績は、勝率が2.9%、連対率が8.6%、複勝率が10.1%になります。
やはり、1000mを走ってきた馬は厳しい数字になってしまいます。
逆に前走で1500mを走ってきた馬が、今回1200mに短縮してくる馬はなかなか高確率で馬券になっています。
前走で1600mを使ってきた馬の場合は、前走1500mを走ってきた馬よりかなり確率が低くなってしまいます。
前走1500mというコース設定は札幌しかありませんので、札幌のコースを一度走った馬は強いというデータになっています。
前走で1500mを使った馬の前走の成績
前走で同じ札幌競馬場の芝1500mを使ってきた馬の中で、その1500mでどんなレース順位だったかを示したのが下記のデータです。
前走の1500mで1着や2着になった馬よりも、前走で3着以降でゴールしてきた馬の成績が良い事が分かります。
たとえ同じ札幌の芝1500mで凡走してきた馬だったとしても、1200mに短縮したレースでは勝つこともあり得るというデータになっています。
前走で1200mを使ってきた馬のコース別成績
次に前走で同じ1200mを走った馬が、どの競馬場の1200mを走ってきたかを示したデータも下記に記載します。
同じ札幌競馬場の1200mを使ってきた馬の勝率は10.2%ですが、これより高いのは福島競馬場と阪神競馬場です。
阪神競馬場はサンプル数が少ないのでデータの信頼性が低いですが、福島競馬場の1200mを走ってきた馬は意外と好走するようです。
種牡馬別の成績
札幌の1200mに強い種牡馬を見てみましょう。
短距離に強いイメージがあるサクラバクシンオーですが、勝率が意外と低いのが分かります。連対率や複勝率も特別高いわけではないです。
むしろ、キングカメハメハ産駒は勝率が19.4%、連対率25.8%、複勝率が29%とすべてサクラバクシンオー産駒より成績が良いです。
回収率もキングカメハメハの方が良いです。
他にもダイワメジャー、スニッツェル、アドマイヤムーン、メイショウオウドウ、フレンチデピュティ等の方が勝率や回収率でサクラバクシンオーを上回っています。
サクラバクシンオー産駒の母父別の成績
それではサクラバクシンオー産駒がいる場合、その馬の取捨をどうすれば良いか?そのヒントになる様なデータを下記に記載します。
このデータは、サクラバクシンオー産駒の母父(ブルードメアサイアー)別の成績表です。
このデータを見ると、母父がサンデーサイレンスの馬は22回出走して3位が3回あるだけで、1度も勝てていません。
実際のレースでは、このデータを参考にしながらサクラバクシンオー産駒の取捨を考えてみて下さい。
キングカメハメハ産駒の母父別の成績
次にキングカメハメハ産駒の母父別の成績表も見てみましょう。
下のデータを見ると、サクラバクシンオー産駒と同じでサンデーサイレンスが母父の場合は4回出走して3着以内が一度もありません。
逆にエルナンドやフジキセキ、フレンチデピュティ、タイキシャトル等を母父に持つキングカメハメハ産駒の成績が良い事を覚えておいて下さい。
母父(ブルードメアサイアー)別の成績
今度は母父別の成績も見てみます。
先ほども書きましたが、サンデーサイレンスを母父に持つ産駒はあまり成績が良くありません。
母父として優秀なのは、サクラバクシンオー、シーキングザゴールド、ノーザンテースト、ウォーニング、グリーンデザート等です。
サクラバクシンオーに関しては、種牡馬としてはイマイチですが母父としては優秀な結果を期待できるでしょう。
血統コンビも注目
種牡馬×母父の系統の血統コンビでの成績もご覧下さい。
ディープインパクト産駒とミスプロ系の組み合わせは、勝率が28.6%、単勝適性回収値も112となっており、十分に魅力的な数字になっています。
他にも、メイショウオウドウとナスルーラ系が複勝率80%、キングカメハメハとニジンスキー系が複勝率100%あります。
騎手別の成績
騎手別の成績を見ると、福永祐一騎手と岩田康成騎手の成績が良いのが分かります。
特に岩田康成騎手は勝率28.6%、連対率が38.1%、複勝率が47.6%と最も札幌の芝1200mと相性が良いです。
福永祐一騎手も勝率が20%、連対率34.3%、複勝率45.7%と安定した成績です。
この2人の騎手はマークする必要があるでしょう。
調教師別の成績
調教師別の成績では、須貝尚介、尾関知人、加藤敬二、藤岡健一、白井寿昭等の調教師の成績が良いです。
皆さんも良かったら参考にして下さい。