将来的にクラシックホースの誕生が期待されている新進気鋭のハービンジャーについて分析していきたいと思います。

2014年には68位だったサイアーランキングが、2015年には16位にジャンプアップしました。今後はさらなる上昇が期待されています。

ハービンジャーのプロフィール

ハービンジャーが競馬界に強烈な印象を残したのは、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスで2着に11馬身の差を付けて圧勝したレース。結果的にこのレースが現役最後のレースであった。

種牡馬としても2014年にはフレッシュサイアーランキングで堂々の1位になっている。種牡馬人生のスタートとしては、きわめて順調といえる。

ハービンジャー自身は、3歳にデビュー。3戦目にG3のゴードンSで重賞初勝利。次戦のグレートヴォルティジュールSでは7着に敗れる。

次戦のセントサイモンSでも勝つことは出来ずに3着。その後約半年間休養。

4歳の4月に復帰。ジョンポーターS、オーモンドS、ハードウィックSと重賞3連勝を飾る。

そして、現役最後のレースとなった前述のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスでは2番人気になったが、アイルランドのダービー馬であるケープブランコに11馬身もの差を付けて勝利した。

同レース史上最大の着差とレースレコードも記録。このレース後に引退し、日本で種牡馬人生をスタートさせた。

2014年はフレッシュサイアーランキングで1位になり、2015年にもベルーフが京成杯を勝って、産駒の重賞馬が誕生した。

しかし、ベルーフはクラシック戦線でも期待されたが、思ったほどの結果は出なかった。

他には2年目産駒のドレッドノータスが京都2歳Sを勝ち、2016年にはプロフェットが京成杯を勝っている。

サイアーランキングの推移

  • 2015年:16位
  • 2014年:68位
  • 2013年:-位
  • 2012年:-位
  • 2011年:-位

種付け料

300万円

代表産駒

ベルーフ、プロフェット、トーセンバジル、ロードフェリーチェ、ロカ、マッサビエル、スティーグリッツ、ポトマックリバー等

血統

ハービンジャーの血統表

父のダンシリは、フランスG2のミュゲ賞の勝ち馬で、2000ギニーでも2着、BCマイルで3着になった馬。種牡馬としても高い評価を得ている。

ハービンジャーの他に、凱旋門賞を勝ったレイルリンク、イギリス1000ギニー勝ち馬のミスフランス、パリ大賞を勝ったザンベジサンらを輩出。

母系からは、兵庫ジュニアグランプリを勝ったミスイロンデルがいる。

母父のベーリングは歴史的名馬のシーバードの直系であり、フランスのダービーを勝った名ステイヤー。

スタミナがあり、中距離に適性があってサンデーサイレンスとの配合がしやすい血統でもある。

ハービンジャー産駒のデータ

次にハービンジャー産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年6月5日までのデータを基に分析していきます。

場所別(芝コース)

場所別の勝率(芝)

まず、明らかなのは北海道で素晴らしい成績をおさめているのが特徴の一つです。勝率や複勝率が札幌と函館で高いです。中山や京都、阪神でもそれなりの成績を出しています。

逆に苦手なコースは新潟と福島の勝率が低いです。福島は複勝率はそこそこありますが、新潟競馬場は複勝率も低いです。

もしハービンジャー産駒が新潟で走るときは、評価を1ランク下げた方が良いでしょう。

場所別(ダートコース)

場所別の勝率(ダート)

ダートでは芝よりも出走数自体が少ないので、基本的にダートでハービンジャー産駒を買うのは躊躇すると思います。

しかし、強いて買うとすれば東京競馬場のダートでなら買っても面白いかなと思います。勝率もそこそこあるので、穴を開ける可能性があるからです。

しかし、基本的には芝のレースの方が無難でしょう。

クラス別(芝コース)

クラス別成績(芝)

クラス別の成績では、新馬戦や未勝利戦でも十分期待できる血統ですが、特に1000万下と1600万下クラスでの勝率が高いです。

1600万下はサンプル数が少ないので、どちらかといえば1000万下クラスでの成績の方が信頼度が高いでしょう。

G2以上の上級クラスになると、2014年以降ではまだ産駒の勝利がありません。

クラス別(ダートコース)

クラス別成績(ダート)

ダートの場合は、未勝利戦までは勝ち鞍がありますが、500万下クラスからではまだ未勝利です。

やはり、ダートでは新馬戦か未勝利戦で、なおかつ東京競馬場のダートでのみ買う方が良いという事になります。

距離別(芝コース)

距離別(芝コース)

距離別で評価した場合、短距離よりも中距離の方が適性が高いというデータになっています。短距離でも思ったほど悪くないですが、複勝率を考えると1600mから2000mまでの距離がベストだと思います。

距離別(ダートコース)

距離別(ダートコース)

ダートの場合も短距離や長距離よりも中間距離が良く、1600m前後が良いデータになっています。

ただし、芝のレースよりも明らかに複勝率が低いので、ダートではあまり信用しない方が良いと思います。

馬場状態別

ハービンジャー産駒の馬場状態別成績

馬場状態別では、芝のレースに関しては不良馬場にならない限りは良馬場でも重馬場でも苦にしない血統の様です。不良馬場では結果が出ていません。

ダートの場合は、少し湿った方がスピードを生かせるので、良馬場よりも稍重や重馬場、不良馬場の方が良さそうです。

性別と年齢別

次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。

ハービンジャー産駒の牡馬・セン馬の年齢別成績

牡馬・セン馬の年齢別成績

まずは牡馬とセン馬から見ていきましょう。ハービンジャー産駒は、2歳戦や3歳の早い時期の方が良い成績をおさめています。

4歳以上の古馬になると、少し成績が落ちる傾向があります。

ハービンジャー産駒の牝馬の年齢別成績

牝馬の年齢別成績

牝馬の場合は、牡馬と少し違って3歳以降になってからの方が成績が安定する傾向があります。ただし、全体的に牝馬よりも牡馬の方が成績が優勢なデータになっています。

ハービンジャー産駒の馬券の買い方

ハービンジャーは新しい種牡馬なので、現時点で産駒は3世代した誕生していません。そんな中でもサイアーランキングが16位にいるという事は、基本的にとても優秀な種牡馬といえます。

基本的には芝のレースで馬券を買うべきで、ダートでは短距離、東京、新馬戦か未勝利戦の3つのキーワードが全部そろった時のみ買った方が良いと思います。

芝のレースでは、札幌や函館の成績が優秀なのでこの2つの競馬場で走るハービンジャー産駒はマークした方が良いです。

それと性別でも多少の違いがあり、牡馬の方が牝馬よりも少し回収率が高い事も覚えて下さい。


おすすめの記事