2016年現在、最も注目されている種牡馬の1頭ともいえるのがスクリーンヒーローだと思います。

2015年には、産駒が年度代表馬に選ばれる快挙を成し遂げました。今後のサイアーランキング上昇が期待されているスクリーンヒーローのデータを見ていきましょう。

スクリーンヒーローのプロフィール

2歳の11月に新馬戦でデビュー。この時は13番人気で4着になる。次戦の未勝利戦も勝てずに3戦目で初勝利をあげる。

3月のスプリングステークスでは5位、5月のプリンシパルステークスも7着に敗れてクラシック戦線には入り込めずにいた。

7月のラジオNIKKEI賞では14番人気と期待薄だったが、2着に入り三連単で29万馬券を演出する。

新潟記念で16着に敗れた後、セントライト記念では14番人気で3着に入る。この後約11ヶ月の休養に入る。

4歳の8月に復帰。1000万下クラスのレースだったがクビ差で勝利し復帰戦を飾る。

札幌日経オープン、オクトーバーステークスを共に2着になると、3番人気に推されたアルゼンチン共和国杯で後の天皇賞馬になるジャガーメイルらを破り重賞初制覇を果たした。

この勢いでジャパンカップに挑戦。9番人気だったが、ミルコ・デムーロ騎手とコンビを組み、ウォッカ、ディープスカイ、メイショウサムソン、アサクサキングス、オウケンブルースリら強豪を破り見事G1制覇を達成。

年末の有馬記念では、3番人気と人気となるもダイワスカーレットらに敗れて5着だった。

5歳になって、天皇賞春では14着、宝塚記念でも5着に終わった。宝塚記念の後にしばらく休養し、天皇賞秋で復帰した。

ここでは7番人気でレースに臨み、2着と健闘。連覇を目指してジャパンカップにチャレンジするも13着と大敗を喫した。これが現役最後のレースとなり、翌2010年から種牡馬入りした。

初年度の種付け料は30万と、種牡馬としてはそれほど評価されていなかったが、初年度産駒のゴールドアクターが菊花賞で3着になるなどの活躍で、2014年はサイアーランキングで50位にジャンプアップした。

2015年になると、グァンチャーレがシンザン記念で重賞初勝利し、モーリスが安田記念、マイルチャンピオンシップ、香港マイルとG1を3勝して年度代表馬になった。

ゴールドアクターも有馬記念を制して、サイアーランキングも18位とさらにジャンプアップ。今後さらなるランクアップの可能性が高い種牡馬である。

サイアーランキングの推移

  • 2015年:18位
  • 2014年:50位
  • 2013年:122位
  • 2012年:-位
  • 2011年:-位

種付け料

300万円

代表産駒

モーリス、フジノサムライ、ゴールドアクター、グァンチャーレ、ミュゼエイリアン、ライズライン、クライスマイル、ランデックハナコ等

血統

スクリーンヒーローの血統表

父のグラスワンダーは、有馬記念を連覇を果たした名競走馬。種牡馬としてもスクリーンヒーローの他に、宝塚記念を勝ったアーネストリー、朝日杯フューチュリティSの勝ち馬のセイウンワンダー等を輩出している。

母系は、祖母に安田記念2着で重賞5勝をあげているダイナアクトレス、叔父には天皇賞春と菊花賞でともに2着になったステージチャンプ、叔母にはプライムステージ、アブソリュート、いとこに中山大障害を勝ったマルカラスカルらがいる。

スクリーンヒーロー産駒のデータ

次にスクリーンヒーロー産駒の成績を見ていきましょう。これからご紹介するデータは2014年1月1日から2016年6月7日までのデータを基に分析していきます。

場所別(芝コース)

場所別の勝率(芝)

まずは芝の競馬場別のデータを見ましょう。上のデータでは札幌と函館の勝率が高いです。しかし、サンプル数が少ないので過信するのは禁物です。

他に相性が良いコースは東京競馬場です。勝率こそ6%台ですが、複勝率は26%もあります。複勝回収値も100を大幅に超えているので、東京では買いだと思います。

場所別(ダートコース)

場所別の勝率(ダート)

スクリーンヒーローはダートでも2勝しており、産駒も決してダートが苦手では無いです。むしろダートの方が複勝率が高いです。特に新潟、東京、京都、阪神で良い成績をだしています。

ただし、小倉では一度も馬券になっていないので、小倉では買いづらい血統だと思います。

クラス別(芝コース)

クラス別成績(芝)

次にクラス別の成績です。新馬戦や未勝利戦よりも重賞レースで高い勝率があります。これはモーリスとゴールドアクターの2頭が主な要因です。

今後の産駒も重賞レースにまでクラスを上げてきた場合、好走する可能性があるのでスクリーンヒーロー産駒がいるかをよくチェックして下さい。

クラス別(ダートコース)

クラス別成績(ダート)

ダートになると、下級クラスで停滞してしまう産駒が多いようです。オープン特別クラス以上になると、殆ど馬券になりません。

距離別(芝コース)

距離別(芝コース)

距離適性に関しては、芝のレースではマイル前後がベストな距離だと思います。2500m以上の勝ちが多いですが、5勝のすべてがゴールドアクターによるものです。

産駒のアベレージを考えると、マイル前後がベストな距離だと覚えて下さい。

距離別(ダートコース)

距離別(ダートコース)

ダートでも芝の距離と同じで、マイル戦がベストな距離です。ダートの方が1400から1600の勝率が高いです。

ダートのマイル戦では是非マークするべきだと思います。

馬場状態別

スクリーンヒーロー産駒の馬場状態別成績

馬場状態別のデータでは、芝に関しては良馬場か稍重の方が基本的に良いです。

ダートでは稍重での成績がとても良いです。良馬場も悪くないので、ダートでは良馬場か稍重で買いだと思います。

性別と年齢別

次に牡馬・セン馬と牝馬の年齢別の成績を分析してみましょう。下の2枚のデータがありますが、上が牡馬・セン馬、下の画像データは牝馬になります。

スクリーンヒーロー産駒の牡馬・セン馬の年齢別成績

牡馬・セン馬の年齢別成績

牡馬・セン馬のデータを見てみましょう。2歳戦の早い時期であれば高い勝率がありますが、2歳の10月から12月の成績が良くないです。

私の感覚では、3歳以降からの方が良い成績をおさめる事が出来ると思っています。さらに4歳になってピークを迎え、5歳でも十分走ると思っています。

性別による違いですが、牝馬よりも牡馬の方が明らかに優勢のデータになっています。

スクリーンヒーロー産駒の牝馬の年齢別成績

牝馬の年齢別成績

牝馬になると、牡馬よりも全体的な成績が悪くなっています。ただし、産駒自体がまだ少ないので、今後は違う傾向に変化する可能性もあると思われます。

現時点では牝馬は牡馬より評価を下げた方が良いでしょう。

スクリーンヒーロー産駒の馬券の買い方

芝もダートも走る血統で、特にダートでは東京、京都、阪神で積極的に買いたい。

距離に関しては1600前後の距離がベストで、長い距離になると連対率と複勝率が下がります。逆に短距離はそこそこ走るので、芝もダートも短距離レースでは穴狙いで押さえても良いでしょう。

馬の成長度も4歳にピークをむかえる傾向があるので、2歳や3歳でそれほど目立たなくても見限らない方が良いと思います。

性別による傾向も強いので、牝馬よりも牡馬の産駒を買いたいですね。


おすすめの記事